Scrumからエンジニアのキャリアを考える

本記事ではエンジニアのキャリアについてScrumで定義されているロールから考えてみます。

3つのロール

Scrumでは3つのロールが定義されています。

  • プロダクトオーナー
  • 開発チーム
  • スクラムマスター

それぞれのロールをエンジニアのキャリアという視点で考えていきます。

プロダクトオーナー

プロダクトオーナーとは

  • プロダクトオーナーはプロダクトの責任者
  • エンジニア以外が担うこともある

プロダクトオーナーとしてのキャリア

一般的なエンジニアに求められるスキルよりも、マーケティング等のビジネスサイドのスキルが求められると思います。
ただし、プロダクトの全体のリスクに占めるエンジニアリングリスクの割合も高いと思いますので、エンジニアの知識があるとよい場面も多いと思います。
また、プロダクトオーナーはエンジニアに比べてその人の能力が見えづらいため、具体的な成功実績がエンジニアよりも重要になると思います。
成功しているプロダクトの一部のプロダクトオーナーとして経験を積めばこのようなリスクをヘッジできるかもしれません。

開発チーム

開発チームとは

  • プロダクトの生産者

開発チームとしてのキャリア

開発チームはいわゆるエンジニアのキャリアとして考えればいいと思います。
インフラ、ソフト、DB、ネットワークなどの専門知識をより深く伸ばしていったり、これを全て身につけるように知識を増やしていったりスルことになると思います。 それらの領域はスクラムでは定義されていませんので本記事では開発チームの詳細については考察しません。

スクラムマスター

スクラムマスターとは

スクラムマスターとしてのキャリア

スクラムマスターという名前ではありますが、スクラムではあまり多くのプラクティスが定義されていないため、開発を生産的に行うためのプラクティスを多く身に着けておく必要があると思います。
生産的にするための手法の中には、CI環境等のエンジニアリングの要素も多くあるため、エンジニアのスキルが必要になる場面は多いと思います。 ただ、自己組織化された開発チームでは、スクラムマスターの必要性が低くなります。
スクラムマスターとしてのキャリアを考えるならば、様々なプロダクトに関われる環境にいる必要があると思います。
従って、組織内のプロダクトが少ない場合は、スクラムマスターだけのキャリアを考えることは難しいかもしれません。

まとめ

  • プロダクトオーナーとしてのキャリアはエンジニアよりもビジネスより。
  • 開発チームとしてのキャリアはいわゆるエンジニアのキャリア。
  • スクラムマスターとしてのキャリアを考える場合、様々なプロダクトに関われる環境にいる必要がある。

参考にした書籍

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

アジャイルソフトウェア開発スクラム (アジャイルソフトウェア開発シリーズ)

アジャイルソフトウェア開発スクラム (アジャイルソフトウェア開発シリーズ)