"ペーパープロトタイピング"体験して来ました。
スクラム道さん主催の"Scrum Boot Camp IN NII"で"ペーパープロトタイピング"体験して来ました。
http://taoofscrum.doorkeeper.jp/events/4229
ワークショップは非常に有意義でしたが、
・紙芝居でお遊びのように見えてしまい現場で使うことができないのではないか?
・Excel方眼紙などのツール使ったほうが良いのではないか?
といろいろ意見があると思いますので、"ツールを使ったプロトタイピング"と比較して"ペーパープロトタイピング"のメリット・デメリットを考えてみました。
◆ペーパープロトタイピングのメリット
- ツールの習得が必要なく、だれでも作れる。
ツールによっては習得に時間がかかるものもあると思います。ただ、Excel方眼紙を使えない人はいないかもしれません。 - 途中の作成物の共有が簡単。
パソコンだと隣の画面を覗くくらいしかできませんが、紙の場合は隣だけではなく正面の人も簡単に覗くことができ、状況・作成物を共有出来ます。 - 柔軟にオブジェクトが作れる。
ツールが用意していないオブジェクトを作るときは紙で作ったほうが早いと思います。ただ、ツールが用意していないオブジェクトは実装コストが大きくなってしまうリスクも潜んでいます。 - どこでも作れる。
電源やPCやネットワークがないお客様の会議室でも出来ます。
◆ペーパープロトタイピングのデメリット
- デザインがチープ。絵心が必要。
作り方や絵心で華やかに出来るかもしれませんが、ツールが用意したオブジェクトに優る程ではないと思います。また、紙で華やかを表現するよりもツール使ったほうが早い気がします。 - ボタンやリストボックス等のオブジェクトの複製が簡単。
みんな大好きコピペ。ツールの中にはないものもあるかもしれません。 - 用意する道具が多い。
人数分のハサミ、テープ、定規など結構道具が必要です。 - 部屋が汚れる。掃除が必要。
紙やテープの切れ端が出てしまい、部屋が少し汚れます。
こう考えてみると現場でペーパープロトタイピングを使う機会ってあんまりないのかなって気がしてきました。
ただ、プロトタイピングの目的を明確にして、どの手法を使うか検討することが大切だと思います。
お客様やエンドユーザーの試験者に習得させて、作ってもらうってのもいいかもしれません。