テストアプローチ
JSTQBのシラバスを元にまとめます。
テストアプローチとは
テストアプローチとは、テスト戦略を特定のプロジェクトに対して策定し組み込むことです。テスト計画やテスト設計においてテストアプローチを定義します。
テストアプローチを定めることにより次の事が決まります。
- どのようなテスト技法を採用するか。
- どのようなテストタイプを適用するか。
- 各テストの開始・終了基準をどの程度にすればよいか。
- テストプロセスをどのように組み立てればよいか。
代表的なテストアプローチ
分析的なアプローチ
優先度が最も高い分野を重点的にテストするリスクベースのテストが該当します。
モデルベースアプローチ
故障率(例えば信頼度成長モデル)や使用法(例えば運用プロファイル)に関する統計的情報を使う確率的テストが該当します。
方法論的アプローチ
次のテストが該当します。
- フォールトをベースにしたテスト。(例えば、エラー推測、フォールト攻撃)
- チェックリストをベースにしたテスト。
- 品質特性をベースにしたテスト。
プロセス準拠/標準準拠アプローチ
次のテストが該当します。
- 業界固有の標準に基づいたテスト。
- アジャイルなどのプロセスに基づいたテスト。
動的で経験則に基づいたアプローチ
探索的テストが該当します。
コンサルテーションベースのアプローチ
テストチーム外のドメインエキスパートや技術的エキスパートの助言や指導を受けた部分から優先的にテストカバレッジを上げていく方法が該当します。
回帰的アプローチ
既存のテストを再利用したり、回帰テストを自動化したり、標準化されたテストスイートを活用する方法が該当します。
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