用語整理：エラー（誤り）、バグ・欠陥・フォールト、故障、インシデント

ISTQBの定義を元に整理します。

エラー（誤り）

• 定義：間違った結果を生み出す人間の行為。
• エラーがコードやドキュメントのバグになる。

バグ・欠陥・フォールト

• 定義：要求された機能をコンポーネントまたはシステムに果たせなくする、コンポーネントまたはシステムの中の不備。
• エラーがコードやドキュメントのバグになる。
• 私見：定義した業務（実際の業務ではない）が回らない事象。

故障

• 定義：コンポーネントやシステムが期待した機能、サービス、結果を提供できないこと。
• すべてのバグが故障となるわけではない。
  バグがあっても実行されなければ、故障にならない。
• 私見：実際の業務（定義したものではない）が回らない事象。

インシデント

• 定義：ソフトウェアシステムを実際に使うユーザやテスト担当者が期待する動きと、実際の動きが一致しない事象。
• インシデント＝故障ではない。
  環境の設定ミスでソフトウェアが動かなかったり、テスト担当者の勘違いということもある。
• 私見：勘違いも含まれるので、報告という意味。

※例文・補足

このような定義の場合「設計漏れ」はどのように表現されるのでしょうか。

例えばこんな感じでしょうか。

• XX業務が行えないとインシデントが発生した。
• インシデントについて調査したところ、エラーにより設計漏れが発生し、要件定義書にバグが含まれていたことがわかった。
• 本バグは実際の業務に影響があるので故障として管理する必要がある。

ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第3版