"アジャイル開発とスクラム"読みました。
本書は3部構成になっています。
第1部、第2部の内容は他の書籍でも語られている内容なので、ここでは触れず、
本書でしか語られていないであろう第3部について幾つか記しておきます。
第3部で語られているのは主に以下の内容です。
ソフトウェア開発のスクラムを「スクラム開発」と記すこととします。
- スクラムの特徴とスクラム開発の特徴の比較。
- 竹中氏、野中氏の論文(日本書籍だと「知識創造企業」)の紹介。
スクラム。SECIモデル。暗黙知/形式知。 - 実践知リーダー。
目に見える事象と、その背後にある関係性までを読み、その場で適切な判断を下し実行する。p235より引用 - ジェフ・サザーランドのインタビュー。
- 野中氏と平鍋氏の対談。
スクラム開発はスコープはプロジェクト。スクラムを組織全体に適用するための方法や課題について。
最後に、野中氏のコメントが印象的だったので全文記載させて頂きます。
「合宿をしなさい。形式的な会議で決めることは出来ない。いろんな背景を持った人の集合において、形式知で語れること、理解し合えることはごく一部だ合宿をし、一緒に飯を食い、泊まって徹底的に話をする。そうすると、形式知は脱ぎ捨てられ、自分の主観で話をするようになる。そこで、なぜこのプロジェクトに自分が参加しているのか、という根源的な問いにまでたどり着けるだろう。そこからはじめて、一つの共通理解が生み出される。この過程をみんなで踏みなさい。」