SCRUM BOOT CAMP THE TALK
2013/03/07にジュンク堂書店で開催された「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」刊行記念のトークセッションに参加して来ました。
ちょうど、社内で初めてのScrumでプロジェクトをやり終えて半月ほど経ったころだったので、いろいろ聞きたいこともあり、参加させて頂きました。
僕が質問させて頂いたのは次の2つです。その回答も一緒に。
1.ストーリーの相対見積とタスクの理想時間見積に不整合が発生した場合に、不整合が発生している数値は修正すべきでしょうか。すべき場合はどのタイミングでしょうか。
- 数字あそびをしても仕方がないので終わったストーリー、タスクの見積は修正する必要がない。
- 終わっていないストーリー、タスクの見積が間違っていたことに気づいたならばその時点で修正する必要がある。
- 経験則として、不整合が発生していても最終的にとんとんになって終えられている。
- ストーリーの見積とタスクの見積では向いているベクトルが違う。ストーリーは全体を見通すためのもの。タスクはスプリントを完了させるためのもの。
2.チームメンバーが複数のプロジェクトにアサインされていてもScrumは行えますか。
- 行える。こちらのプロジェクトでの稼働は何時間くらいになる。という時間を見積もって、その時間内で実現できるストーリーをスプリントで実現する。
- こういう疑問を持つ方の多くは、複数のプロジェクトにアサインされていることで生産性が下がってしまうことに課題を感じている方が多い。もし、そうなのであればその課題を解決すべき。
3.その他印象に残ったこと。
- Scrumでやっていても残業する。約束(スプリントで実現するストーリー)は基本的に守らないといけない。
- スクラムマスターは開発チーム上がりの人が多く、POのフォローを忘れがち。開発チームへのフォローは成果も目に見えて楽しいが、POのタスクも忘れてはいけない。
全体を通して。
「とにかくやれる機会があれば、Scrumでやってみなさい!」というメッセージを受け取ったように思う。例えばScrumでやるとなると下記のような前提に従ってプロジェクトを運営して行かなければいけないよう思ってしまう。
- 継続的に価値を提供するために残業はしない。
- チームメンバーは複数のプロジェクトにアサインされていてはいけない。
- PO、スクラムマスターは別の人が担当する。
しかし、これらの条件が揃わなくても工夫してやればScrumのプラクティスを使ってプロジェクトを運営できる。運営していく中で上記のことが課題になるのであれば、その時点で対処すればよい。っと言われた気がしました。
そうすると、上記のことが課題になっているかどうかを検知する能力が重要な気がしました。
最後に、「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」の中でタイムボックスは守るべきって書いてあったけどタイムボックスは必須なのかな?という疑問は残ってしまった。